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2018年秋 大分で『世界で一番ゴッホを描いた男』を観た [2018年秋 九州、大分へ]

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大分、五番街商店街に来た。街のスピーカーからはマリーザ・モンチのアモール、アイ・ラヴ・ユーが掛かっていた、困った時のブラジル音楽。窓と思われる枠からネコちゃんと一緒に遠くを眺めている彼女は、異国の地から修行に来た魔女であろうか。大和証券からは、良いケツが見えるはず。逮捕者が居ない証券会社など無い。ザクは大気圏を突破出来ない。
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この街のシネマ5でドキュメンタリー映画を観た。ロビーには、こんなイラストが飾られていた。
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ひゃっほー!貸し切りかい!?
と思ったけど、喜んではいられない。こういう映画を掛けてくれる貴重な映画館だ。客が入って継続してくれないと。見に行ったのは2018年秋、この頃は沖縄での上映はまだ決まってなく、旅行がてら観に行ってみた。これも良い観光気分だ。映画の舞台となる大芬に行った思い出から高揚してホテルや飛行機を手配してしまった、ちょっと身の丈に合わない消費だったかもと後悔している。

以下、『世界で一番ゴッホを描いた男』感想ネタバレ。

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客は何人か入っていた、10人は居なかったと思う。
良いドキュメンタリーだった。大芬で長いことゴッホのフェイクを描いてきたチャオ・シャオヨンが映画俳優のようにカッコいいポーズでゴッホの絵の前に立ち尽くす演出も悪くない。

田舎の高校に行かされている彼の娘が、休日で深圳の家に戻ってくるのだが、「高校の授業についていけない、先生の方言が何を言っているのかわからなくて、国語の授業以外、先生の言葉をやり過ごすだけだ。これでは大学に行けない」と泣いていたけど、親は何も答えなかった。何も言えないのは、出稼ぎで深圳に出てきた彼らの戸籍が農村戸籍だからだ。娘は深圳で育っても、親の戸籍で深圳の高校へ行ける制度は無い。そう、ザクは大気圏を突破出来ない。

ゴッホのモノホンを目の当たりにしたチャオ・シャオヨンは、刺激を受けて自分の心趣くままにオリジナルを描きたいと苦悩する。良くあるアーティスト枠の人々の苦悩。映画の最後に自分の絵を描くが、、、最初のオリジナル作品が、結局ゴッホのフェイクから逃れられていない姿をラストにしたのは、なかなか残酷な終わり方だったと思いました。彼は自分の絵の中からゴッホの絵を無くす不安から逃れられないのであった。


タグ:大分 映画 2018
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